ことりと夫婦とぽこたろうと 〜不妊治療→妊娠→子育ての記録〜

さっぽろ在住、子供が欲しい夫婦の、試行錯誤やあれこれの結果、息子を授かった話。

掻爬手術

手術前日。

21時以降絶食ということでご飯を早めに済ませねば。

景気付けにお寿司食べよう!と揚々と近所の回転寿司に向かったのですが、

わたし今、体的にはまだ妊娠してることになってるじゃない?ということは抵抗力も落ちてる状態だよね?

万一中ったらヤバい…?

ということに順番呼ばれた直後に気づき。

大事を取ろうとすごすごと退店、結局その日は某HMのお弁当になりました。

いや、好きだけど、から揚げ。

 

何があろうと不眠と無縁なわたし、すこんと朝までしっかり寝て

化粧・ネイル禁止とのことで支度もほとんどかからず。

仕事に行くより早く家を出て、

朝イチで受付後、あらかじめ渡されていた坐薬を使用。

自分でするのはほんと難しい…

 

静脈麻酔なので付き添いは不要、帰りに迎えに来てと言われたのですが、夫が休んで1日ついていてくれました。

 

貧血検査の採血にすぐに呼ばれて、内診。

一度も見てもらったことのない先生…手術専門なのかな?

エコー結果、やはり状況変わらず。

そのまま術前処置になりました。

 

これが噂に聞いたラミナリアか…!

(掻爬手術、体験談を読みあさった)

卵管造影が本当に死ぬほど辛かったので

これも絶対痛いよなーあー怖い怖い怖い

とガチガチになっていたと思いますが、

坐薬が効いたのか、意外にもときどき うっ となるくらいで、無事最後まで耐えきることができました。がんばった。

 

そのまま待合で放置。寝かせてほしい。

3時間ほど置いておかれました。

その間わたしはひたすら手術のことや術後の痛み方について調べていたのですが、

夫は体質改善の方法や次へ向けた準備を探っていてくれました。

清田にお茶の専門店があって、不妊の人向けのものもあるとか。

漢方薬局でそういう方面に力を入れているお店があるとか。

うれしかったです。もともと協力的な夫ですが、彼からこういう提案をしてくれるというのはあまりなかったかも。終わって落ち着いたら、行ってみようか。

 

座っているのにも疲れ果てたころ、ベッドのある部屋に呼ばれました。

ここからは一人で行きます。

まず点滴を打たれ、しばらくして

前の方が終わったら手術室に入りますから、麻酔を効きやすくする注射打ちますねー

と肩に筋肉注射。いたい。

そしてまたしばらく待機。

 

次か。

とうとうお別れなんだな。

と思ったら、ちょっと泣けてきた。

 

順番が来て自分で歩いて手術室にむかいます。

内診台のような椅子があって、いつものように腰掛け、繋がったベッドにそのまま仰向けになったところで

両足を固定されました。

動いちゃうのか…

 

点滴をさしていたところから麻酔を入れ、いくつも数える間も無く半分意識をなくした…ような気がします。

いじられてる感覚があるわけではないのですが、完全には眠っていない。

ジェットコースターの類が苦手なんですけど、あれに無理やり乗せられて降りられないような。急流下りのほうが近いかな。

白黒の世界がぐるんぐるん回って気持ち悪くてたまらなくて、

(でも白黒なのが切り絵のアニメみたいでなんだかアーティスティックだな、なんて冷静に考えてる自分もいたり。)

お願いだ早くやめて気持ち悪いもうだめ、と思っていたら大きくぐるん、と回った感じがして(たぶんストレッチャーに乗せられた?)

次に気がついたら元いたベッドの上でした。

 

うっすら意識が戻ってくるとお腹が痛くてめまいがして喉が渇いて、

勝手に体が動きナースコール連打…ごめんなさい…

 

おなかいたい

気持ち悪い

お水のみたい

ということを必死に訴えているのですが意思とは無関係に口をついて出て来ていて、

看護師さん薬がそのうち効いてくるし水はまだダメって言ってんじゃん大人しく待ちなよ、と心の中で冷ややかに状況を見つめているやはり冷静な自分がいました。なんなんだ。

一眠りして麻酔が切れて意識が元どおりに戻った時、ぼんやりしていた時のことも全部覚えていて非常に恥ずかしかったです。

 

立ち上がり、トイレにも行けるようになったら大丈夫とのことで、術後たぶん4時間くらいで起きたんだと思います。

 

再び内診して状態確認。

ひどい出血もないし、きれいになっているとのことでした。

夫とも話し、わたしたちは染色体検査を依頼することに。

二週間後の検診で、今後の方針と検査結果の話をすることになるのでしょう。

 

大変な1日でした。